ヤラ・バレーと​ダンデノン丘陵ガイド

ヤラ・バレーはビクトリア州で最も歴史あるワイン産地で、その起源は1838年にまで遡ります。この地域の70か所以上に点在するワイナリーの中から気に入った所を訪れ、スパークリングワインを試飲してみましょう。サステナビリティに力を入れているデ・ボルトリ（De Bortoli）などがお勧めです。また、ワイナリーの多くが、ワイン製造現場を見学できるツアーを実施しています。

世界でも特に保存状態の良い蒸気機関車に乗り込み、両側の窓が解放された車両に吹き込む涼しい山の空気を思い切り吸い込みましょう。機関車パッフィンビリー（Puffing Billy）は、歴史の面影を残す駅に停車しながらポート・フィリップ・ベイ（Port Phillip Bay）に向かいます。道中は、長閑な田園風景が目の前に広がります。

ヒールズビルの風景に見事に溶け込むタラワラ美術館（TarraWarra Museum of Art）では、オーストラリア出身の芸術家が手掛けた作品が展示されています。代表的な作品には、ブレット・ホワイトリー（Brett Whiteley）、フレッド・ウィリアムズ（Fred Williams）、ジェフリー・スマート（Jeffrey Smart）、アーサー・ボイド（Arthur Boyd）など、オーストラリアを代表する芸術家によるものがあります。

古き良き時代の面影を残すピガリー・カフェ（Piggery Café）で、心もお腹も一杯になるカントリー風の食事を楽しみましょう。このカフェは、長い歴史を持つ私有地であるバーナム・ビーチズ（Burnham Beeches）内の豚舎を改造した施設です。屋外席からは、ローンボウルズやクロケット、バチボールに興じる人々の様子が見られます。

ワラティーナ・ラベンダー・ファーム（Warratina Lavender Farm）では、ラベンダーの花を視覚と嗅覚で感じられるだけでなく、自家製ラベンダーアイスクリームとして味覚でも楽しめます。ラベンダー説明会に参加して、ラベンダーの栽培や加工について知識を深めましょう。

ヤラ・バレー・デアリー（Yarra Valley Dairy）の職人が手掛けた高級自家製チーズを味わいながら、ヤラ・バレーの絶景を眺めましょう。ヤラ・バレー・デアリーのチーズは、近隣の酪農場から仕入れた非常に新鮮な牛乳と地産のヤギ乳を原料としています。

ダンデノン丘陵国立公園でワライカワセミの鳴き声に耳を傾け、コトドリを見つけましょう。この国立公園では、ビクトリア州内でも特に見事な滝を見ることができます。小高い丘や川を越え、山々や森林へと続く遊歩道を辿りながら、さまざまな野生動物との出会いを楽しみましょう。

ヒールズビル・サンクチュアリ（Healesville Sanctuary）では、大型の鳥類や爬虫類、両生類などを見ることができます。特別ツアーを予約すれば、コアラやカンガルー、水辺のカモノハシを目の前に見ながら、野生動物についての話をレンジャーから聞くことができます。

どの部屋からも古代から残る熱帯雨林のシダを360度見渡せる聖域、ピアフ・デイスパ（Piaf Day Spa）で、自然と一体になりましょう。ピアフ・デイスパでは多種多様なパッケージが用意されており、個々のニーズに応じたトリートメントを受けられるようになっています。

ヤラ・バレーで有名なフォー・ピラーズ蒸留所（Four Pillars Distillery）に足を延ばし、眩しい太陽の下でジントニックを味わいましょう。ジントニック（G&T）試飲を予約すれば、フォー・ピラーズ蒸留所の各種受賞ジンを試飲できます。